365日のラブストーリー
「な、なるほど、だから華やかならば賢くならざるを得ないし、モテるのは自分が相手に気に入られようとして何をしたとか、そういう次元の話ではなく、もはやそれは遺伝子レベルの問題で……」
「ええ、今のは鳥の話ですが」
「え、鳥?」
「はい、鳥です。もしかしたら、人間にも通ずるところがあるのかなと」
神長は優雅にティーカップを持ち上げて、唇をつけた。
口を開けたまま停止してしまった父の隣で、母が突然大笑いした。
「ねえ。なんだかそれ、とっても面白いわね? みんなが見た目の素敵な人に自然と惹かれてしまうのは、そういう理由もあるかもしれないわね。はあ……、考えたことのなかった視点」
母はすっかり感心したようで、二枚目のあじさいを満足そうな表情でかじっている。
有紗は本能的に惹かれたのだろうかと、初めて会ったときのことを思いだしていたが、そうじゃないような気がした。けれどもしかしたらそれが、神長が自分を気にかけてくれるようになった理由なのかもしれない。
「ええ、今のは鳥の話ですが」
「え、鳥?」
「はい、鳥です。もしかしたら、人間にも通ずるところがあるのかなと」
神長は優雅にティーカップを持ち上げて、唇をつけた。
口を開けたまま停止してしまった父の隣で、母が突然大笑いした。
「ねえ。なんだかそれ、とっても面白いわね? みんなが見た目の素敵な人に自然と惹かれてしまうのは、そういう理由もあるかもしれないわね。はあ……、考えたことのなかった視点」
母はすっかり感心したようで、二枚目のあじさいを満足そうな表情でかじっている。
有紗は本能的に惹かれたのだろうかと、初めて会ったときのことを思いだしていたが、そうじゃないような気がした。けれどもしかしたらそれが、神長が自分を気にかけてくれるようになった理由なのかもしれない。