365日のラブストーリー
(まさか、廉さんはずっと不躾な質問に腹を立てていて、これから逆襲を始めるつもりじゃあ……)
どうにかしなくては、これはもう交際を認めてもらうどころの話じゃない。有紗が椅子から腰を浮かしかけたとき、
「外見が華やかで異性の目を惹くということは、それだけ同性の敵が多くなる、という意味もあるんです」と神長が口火を切った。
「ですから、何か秀でるものがあり、相手をねじ伏せるだけの強さがないと真っ先に潰されます。必然的に、潰されずに生き残っているものは強さを持ち合わせている、ということになるでしょう。そして生き抜く術に長けているものに惹きつけられるのは、生物としての本能ですから仕方のないことです。種の存続にも重要なことなので」
淡々とモテ理論を語る神長に、父は返す術もないままに唇をわななかせている。強硬な姿勢を保とうとしながらも、瞳に涙をにじませる姿を見ていると、今度は父の方がかわいそうになってきてしまった。
どうにかしなくては、これはもう交際を認めてもらうどころの話じゃない。有紗が椅子から腰を浮かしかけたとき、
「外見が華やかで異性の目を惹くということは、それだけ同性の敵が多くなる、という意味もあるんです」と神長が口火を切った。
「ですから、何か秀でるものがあり、相手をねじ伏せるだけの強さがないと真っ先に潰されます。必然的に、潰されずに生き残っているものは強さを持ち合わせている、ということになるでしょう。そして生き抜く術に長けているものに惹きつけられるのは、生物としての本能ですから仕方のないことです。種の存続にも重要なことなので」
淡々とモテ理論を語る神長に、父は返す術もないままに唇をわななかせている。強硬な姿勢を保とうとしながらも、瞳に涙をにじませる姿を見ていると、今度は父の方がかわいそうになってきてしまった。