365日のラブストーリー
4

 心暖の熱はあれから夜にかけて、じわじわと上がっていったらしかったが、アイスのおかげで薬を残さずに飲むことができたのが良かったのか、日曜の午後には微熱まで下がった。夜には平熱に落ち着いて、今日はなんとか保育園に預けることができたらしい。

 月曜の朝一で千晃から送られてきたメッセージにほっとしたものの、有紗の頭は重かった。
土曜日は久しぶりに泣いたせい。日曜は男女におけるセックスについて調べものをしたせい、と具合の悪さに理由をつけてほとんど横になっていたのだが、良くなるどころか悪くなる一方だった。

 もしかしたらこれは風邪じゃなかろうかとようやく気付いたのは、日曜の二十三時を回った頃だ。常備薬を飲んで布団に潜り込んだのだが、手遅れだった。

 頑健さだけが取り柄だと大見得を切った手前、普段通りを装って出勤したが、昼休みにさしかかる頃我慢の限界になっていた。

 頭が割れそうに痛かった。吐き気もある。ランチどころではないし、椅子から立ち上がるのもしんどいような状況だ。
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