恋の餌食 俺様社長に捕獲されました

ふたりから同時に言われ、梓は反論できなくなる。
友達としてというのなら、ここで無下にするのは失礼かとも思った。


「梓さんに僕のことを知ってもらわなければ、話も進みませんしね。僕のお友達になっていただけませんか?」


恋人になってくれと言われれば首を横に振れるが、友達になってほしいと言われて、嫌だとは言えないだろう。


「はい……」


了承しないわけにはいかなかった。
隣に座る陽子が手を叩いて盛り上がる。

(単なる友達なのにな)

梓がそう思ったところで、陽子のはしゃぎぶりを止める術はなかった。


その後、三人で料理を楽しみ、そろそろお開きという頃だった。


「梓さん、もう少しだけお付き合いいただけませんか?」


遠藤は、最上階のラウンジに行こうと言う。

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