チョコレートは恋に等しい




「え、香織失恋でもしたの?」




谷が私を気遣ってか控えめに聞いた。




「失恋、なのかなぁ。でもそうなのかも。」




谷への片想いだけど、そもそも谷が保護者みたいな立ち位置にいるってことは、私は恋愛対象ではないってことだし、失恋しているってことになるのかもしれない。




「私をベタベタに甘やかしてくれる人いないかなぁ。谷、誰か紹介してよー。谷の友達ならいい人いっぱいいそう」





「まぁ、いいやつばっかりだけど」





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