チョコレートは恋に等しい
「考えとく。とりあえず今はお嬢様のお望みどおり甘いチョコレート探しましょうかね」
谷はそう言って本当にチョコレートを探し始めた。
どういう系の甘いチョコがいいの?とかちゃんと聞いてくる始末だし、店員さんにもいろいろ聞いたりして楽しそうだし。
真面目か!
なんだ。期待して損した。もしかしたら谷が「いいやつはいっぱいいるけど、俺じゃだめなの?」みたいに嫉妬して言ってくれるかな、とか思ったんだけど。
まぁ、うまくいくわけないよね。ハッピーエンドの約束された恋愛ゲームでもあるまいし。