堅物社長にグイグイ迫られてます
「なにか?」
あまりにもじっと見られていたので何事かと心配になり首をかしげる。
「いや……。なんでもない」
御子柴さんは私から視線をそらすと静かな声でそう答えてビールに口をつけた。すると、
「お前、あの浮気男とはあれからどうなったんだ」
御子柴さんがふとそんなことを尋ねてきた。
浮気男とはつまり俊君のことかな。
「どうもなっていませんよ。もう別れたんです私たち」
そう言って、私はつくねをもぐもぐと食べる。
あれから俊君からの連絡もないし、私からも連絡をしていない。今思えば本当に呆気ない幕引きだと思う。七年も付き合って同棲もしていたというのに、浮気をされたあげく、まともに言葉を交わさないままのお別れなんて。
俊君のことを思い出したら急に食欲がなくなってしまった。食べかけのつくねをお皿の上に戻す。
「それならスマホの待受けを変えたらどうだ」
ふとそんな言葉が聞こえて隣を見ると御子柴さんが一気にビールを煽った。空になったグラスをテーブルにゆっくりと置く。
「別れた男が写っている画面を仕事中にちらちらと見るな」
それを聞いて思わず身体が強ばった。
あまりにもじっと見られていたので何事かと心配になり首をかしげる。
「いや……。なんでもない」
御子柴さんは私から視線をそらすと静かな声でそう答えてビールに口をつけた。すると、
「お前、あの浮気男とはあれからどうなったんだ」
御子柴さんがふとそんなことを尋ねてきた。
浮気男とはつまり俊君のことかな。
「どうもなっていませんよ。もう別れたんです私たち」
そう言って、私はつくねをもぐもぐと食べる。
あれから俊君からの連絡もないし、私からも連絡をしていない。今思えば本当に呆気ない幕引きだと思う。七年も付き合って同棲もしていたというのに、浮気をされたあげく、まともに言葉を交わさないままのお別れなんて。
俊君のことを思い出したら急に食欲がなくなってしまった。食べかけのつくねをお皿の上に戻す。
「それならスマホの待受けを変えたらどうだ」
ふとそんな言葉が聞こえて隣を見ると御子柴さんが一気にビールを煽った。空になったグラスをテーブルにゆっくりと置く。
「別れた男が写っている画面を仕事中にちらちらと見るな」
それを聞いて思わず身体が強ばった。