堅物社長にグイグイ迫られてます
*
いつも通り定時で仕事を終えて事務所を出るとエレベーターへ乗り込んだ。
一階に到着して扉が開くとエントランスを抜けて外へ出る。瞬間、街路樹の葉を揺らす大きな風が吹き荒れて私は思わず目を瞑った。しばらくして風がおさまり目を開ける。
なんとなく今自分が出てきたばかりの建物を振り返り見上げると、御子柴設計事務所が入っている六階部分はまだあかりが灯っている。
佐原さんはそろそろ帰る仕度を始めていたけれど、御子柴さんはまだまだ仕事を続けていた。
事務所を出るときに『お先に失礼します』と声を掛けたけれど集中しているのか返事がなかった。
きっと今日も深夜帰宅になるのかな。
食べてもらえるか分からないけれど晩ご飯を用意して待っていよう。
冷蔵庫の残りを思い浮かべるけれどあまり食材が入っていなかった気がする。帰りにスーパーに寄らないと。そう思い、歩き始めようとしたときだった。
突然、目の前にすぅっと女の人が現れた。そしてまるで私の進路を塞ぐように立ちはだかって動こうとしない。
「百瀬雛子さんですか?」
すらっとした長身の美女に名前を呼ばれて私は頷く。
「そうですけど……」
いつも通り定時で仕事を終えて事務所を出るとエレベーターへ乗り込んだ。
一階に到着して扉が開くとエントランスを抜けて外へ出る。瞬間、街路樹の葉を揺らす大きな風が吹き荒れて私は思わず目を瞑った。しばらくして風がおさまり目を開ける。
なんとなく今自分が出てきたばかりの建物を振り返り見上げると、御子柴設計事務所が入っている六階部分はまだあかりが灯っている。
佐原さんはそろそろ帰る仕度を始めていたけれど、御子柴さんはまだまだ仕事を続けていた。
事務所を出るときに『お先に失礼します』と声を掛けたけれど集中しているのか返事がなかった。
きっと今日も深夜帰宅になるのかな。
食べてもらえるか分からないけれど晩ご飯を用意して待っていよう。
冷蔵庫の残りを思い浮かべるけれどあまり食材が入っていなかった気がする。帰りにスーパーに寄らないと。そう思い、歩き始めようとしたときだった。
突然、目の前にすぅっと女の人が現れた。そしてまるで私の進路を塞ぐように立ちはだかって動こうとしない。
「百瀬雛子さんですか?」
すらっとした長身の美女に名前を呼ばれて私は頷く。
「そうですけど……」