堅物社長にグイグイ迫られてます
「雛子ちゃん。もしかして悟と何かあった?」
今日一日の私たちの微妙な距離感に気が付いたのか、向かいの席に座る佐原さんに声を掛けられる。
「なんか二人の様子がぎこちなく感じるんだけど、もしかして悟のことフッちゃった?」
「えっ、……違います」
私は俯いてキーボードに乗せていた手を膝の上に置いた。
「告白の返事はまだしてません。でも……」
「でも?」
「御子柴さんのことを怒らせてしまいました」
「え?」
何があったの?と佐原さんが首をかしげるので私は昨日のことを説明する。
「御子柴さんに結婚を薦めてしまったんです」
「結婚?」
佐原さんがそっと首を傾げる。そんな彼に私は、御子柴さんの婚約者と名乗る園田さんのことを打ち明けた。
御子紫さんに園田さんとの結婚を薦めてほしいと言われていることや、もしも御子柴さんが園田さんとの結婚を断ったら御子柴設計事務所がなくなるかもしれないと言われたことなど。私の知っていることを全て話した。
「それで雛子ちゃんは悟にその婚約者の女性―――園田さんだっけ?と結婚するように言っちゃったんだ。悟が彼女と結婚すればうちの事務所が潰されないと思って」
「はい。でも、そうしたら御子柴さんがすごく切なそうな顔をしたんです。お前は俺の気持ちはどうでもいいんだなと言われました」
いったいどこからどこまで説明すればいいんだろう。キスのことも言っていいのかな?でもなんとなくそれは佐原さんには言いづらいし、言わない方がいい気がした。
今日一日の私たちの微妙な距離感に気が付いたのか、向かいの席に座る佐原さんに声を掛けられる。
「なんか二人の様子がぎこちなく感じるんだけど、もしかして悟のことフッちゃった?」
「えっ、……違います」
私は俯いてキーボードに乗せていた手を膝の上に置いた。
「告白の返事はまだしてません。でも……」
「でも?」
「御子柴さんのことを怒らせてしまいました」
「え?」
何があったの?と佐原さんが首をかしげるので私は昨日のことを説明する。
「御子柴さんに結婚を薦めてしまったんです」
「結婚?」
佐原さんがそっと首を傾げる。そんな彼に私は、御子柴さんの婚約者と名乗る園田さんのことを打ち明けた。
御子紫さんに園田さんとの結婚を薦めてほしいと言われていることや、もしも御子柴さんが園田さんとの結婚を断ったら御子柴設計事務所がなくなるかもしれないと言われたことなど。私の知っていることを全て話した。
「それで雛子ちゃんは悟にその婚約者の女性―――園田さんだっけ?と結婚するように言っちゃったんだ。悟が彼女と結婚すればうちの事務所が潰されないと思って」
「はい。でも、そうしたら御子柴さんがすごく切なそうな顔をしたんです。お前は俺の気持ちはどうでもいいんだなと言われました」
いったいどこからどこまで説明すればいいんだろう。キスのことも言っていいのかな?でもなんとなくそれは佐原さんには言いづらいし、言わない方がいい気がした。