君からのヘッドフォン
「そんな気にしないで?下手くそじゃないんだし、ね?」
少し落ち込んだ和久は、それでも最後まで歌い続けていた。
それから、恐ろしく早いスピードで時間が流れていって。
それとともに、ゆっくり、私たちの距離も近づいていった。
中1の冬。初めて、男の子にチョコというものを渡した。
中2の春。初めて、男の子に誕生日プレゼントをもらった。
中2の夏。初めて、大会へ出場する彼を応援しにいった。
中2の冬。初めて、男の子の誕生日をお祝いした。
そして、
3年に上がった春。
私たちの学年で、みんながざわつくような噂が流れた。
少し落ち込んだ和久は、それでも最後まで歌い続けていた。
それから、恐ろしく早いスピードで時間が流れていって。
それとともに、ゆっくり、私たちの距離も近づいていった。
中1の冬。初めて、男の子にチョコというものを渡した。
中2の春。初めて、男の子に誕生日プレゼントをもらった。
中2の夏。初めて、大会へ出場する彼を応援しにいった。
中2の冬。初めて、男の子の誕生日をお祝いした。
そして、
3年に上がった春。
私たちの学年で、みんながざわつくような噂が流れた。