君からのヘッドフォン
和久は優しく私を抱きしめてくれた。
気づいたら、私の唇には和久の唇が触れていて。

…どうして、こんなことするんだろ。
和久は一体、何を思って…。

「俺も、好きだよ…。
中学入って、栞帆のこと気になりだして、…気づいたら目で追ってて。
名前で呼んでくれたのも、チョコくれたのも、プレゼントくれたのも、全部嬉しくて。
…一世一代の告白だったんだけどなぁ」

から笑いが和久に浮かぶ。

わかっている、2人とも。
私も、和久も。
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