君は僕のペット
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長い長い校長先生の話を聞き終え、
教室に戻ると『名前の順で座ってください』の文字と名前と席が印刷された紙が黒板に貼られていた。





「 あの子が飼い猫ちゃん?」


「 想ちゃんうるさい。」



中村くんの周りには誰かしら居て、その周りの人たちはいつも笑顔で、彼は周りを明るくする天才で、改めてすごい人なんだと再確認する。





そんな彼らを横目に自分の席について小説を読む、


前髪も上げてるしイヤホンもしていないから
彼に話しかけられることは無いだろう。




これで平和に…






「 猫ちゃん、蒼に飼われてるって本当?」




「 わぁっ…、」




急に知らない顔が横から覗き込んできて思わず声が漏れてしまい急いで口を塞ぐ。



それによく分からない単語が並べられていてどういう事か全く理解できない。





「 わたし…?」



うんうん。と頷いてるけど分かんないから
とりあえず…







「 うん?」






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