君は僕のペット
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『 あとは、大森、中村、西山、渡辺の4人な。
体育は女子の枠だから大森か渡辺のどっちか 』




「 私、体育やります!」


『 はい、渡辺体育決定。』




ふと君を見ると難しそうな顔して黒板を見てる。

手に握られている小説、きっと夢中で読んでいて授業に参加しなかったんだろうな〜なんて考えて微笑ましくなる。




「 どうする?配布係2人でする? 」


「 うん、先生!大森さんと配布係します!」


「 ちょっ、秒で裏切るじゃん 」



もう一度君を見ると今度は目が合ってしまって、
俺はにこっ、と微笑んだ。




俺はもうちょっと君との物語を進めたいんだ。





『 はい、じゃあ決まり!このまま帰りのホームルーム始めるぞー。』







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