この空の果てで





ホノカさんとはいろいろなことを話した。



どれもすごく楽しくて、電話のあとが寂しいくらいだった。



「今日はどんなことをしていたの?」



「数学の小テストがありました」



「結果は?」



「びっくりしないでくださいよ?

満点取りました」



「すごいじゃない、優秀なのね」



「ホノカさんこそ、学生の時は優秀だったんじゃないんですか?」



「さーどうでしょう?」



「ずるい、わたしは答えたのに」



「ほら、夏穂さんより年上だから」







「今日からのテスト、頑張って」



「ありがとう、頑張ります。

英語が苦手だからちょっと自信ないんですけど……」



「自信持って!

頑張っているじゃない、夏穂さん」







ホノカさんと話す時間は、不安も全て消してくれるようなほっと出来る時間だった。



すごく安心感を与えてくれる、少しハスキーな声が心地いい。




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