この空の果てで
わたし達は、趣味がとても似ていた。
休日になると自転車に乗ること、好きなバンド、水族館が好きなこと、好きな食べ物、好きな映画まで一致していた。
ドッペルゲンガーを思わせるほどだった。
「このCDもう聴いた?」
「まだです。聴いてみたいんですけどお金がなくて」
「サイトによっては挙げられているはずよ、本当に一度、聞いて。
それで感想を教えてちょうだい。
誰かと共有したいの。
わたしの周り、誰も興味無いのよ」
「もちろんですよ」
「こういうセンスを持った人ってなかなかいないのよね」
「本当、そんなに有名じゃないのがもったいないくらいです。
テレビとか、出てほしいんですけどね」
ホノカさんには気恥ずかしくて言えないけれど、双子みたいだと思う。
ホノカさんがお姉さんなら、きっと毎日が楽しいはずだ。
よく寝る前に最近考えることの一つ。