この空の果てで









「星川さん、ちょっと来て」



いつもは自分から何かをするということはないマナミが話しかけてくる。



エリとアイは準備をしているのだろう。



あと少しで授業が始まるのに。



「……もう、チャイム鳴るよ?」



この前、ホノカさんに新しく教えられた。



「喋って欲しいの。

話しかけられた時だけ。

相手の話の矛盾をさり気なく突いて」



本当に効くのか聞いてみると、それで上手くいったことがあると言っていたから信じている。







「……そ、そうだけど、急だから来て」



「鳴ったよ、チャイム。

数学だから、聞いていたい」



正面を向いて待っていると、マナミが下手な舌打ちをして立ち去っていった。



ひとりじゃこいつらは何も出来ないんだ。



……すごい。ホノカさん。



予言するみたいに次々に相手の行動を先読みして、でも絶対に誰かを傷つける方法を取らずに、それでいじめを終わらせられるなんて。




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