この空の果てで
「……コハル、大丈夫?」
「うん、まあ。
ちょっと慣れないことでびっくりしたけど」
「あたしもびっくりしたよ。
気がついたらいないし、授業が始まってもいないんだから。
コハルはさぼるなんて無縁だと思っていたから」
「わたしだってそういう気持ちあるよ。
わたしのことロボットだとでも思ってるの?」
「んーそうかも」
笑って席に着く。
……次は国語か。
さぼったのがゆるい先生の授業でよかった。
教科書を開いて予習に漏れがないかどうか確認をする。
国語の先生は校内でいちばん怖いと恐れられているのだ。
ちょうどチャイムが鳴って先生が入ってきた時、隣で息を呑むのが分かった。
戸部くん、絶対予習忘れた。
ちらりと見れば、案の定いつもの覇気がない。
……今日も見せてあげるか。
いつの間にかそれが日常になっている自分に苦笑する。