この空の果てで
「もうだいじょ……ぶ」
「ねえお願い。もう少し待って。
わたしね、ナツキのこと、これだけじゃ本当に好きなんだって伝えきれない」
「分かっ……同じ……」
「消えないでよっ……!
わたし、どうすればいいの……」
「コハルは、……生き……から……大丈夫……」
「無理だよ!
今さら離れろなんて、わたしもうそう思えない。
ナツキが隣にいることが当たり前だったんだよ!」
「前見ろよ」
それがやたらとはっきり聞いて取れた。
その通りじゃん。
わたしが前を向けるように、この電話はきっとかかってきたに違いない。
わたしが悲しまずに未来を見られるように。
これがナツキからの最大のプレゼントなんじゃないか。
「ナツキのこと、忘れないよ!
わたしは、前を見ていれば、いいんだよね?
……だから、心配、かけないから、どうか、見守っていてください」