卒業式の祈り
まだ、彼の体がどうなるかわからないけれど意識が奇跡的に回復したことがただ嬉しくてたまらないみたいだった。

私も同じだ、彼にこれからどんなことが起ころうとも、決して逃げたりしない。

私にできることは、いやたとえ出来ないことであっても、彼のためならなんでもしょうと思った。

「ありがとう、サラちゃん、ありがとう、サラちゃんのおかげよ」

何度もお礼を言われて、お母さんと手を取り合って喜んだ。

その後、医師が出てきて、しばらくお母さんと話をしていた。
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