弟くんの逆転



呆れたように笑うお母さんに釣られて、私も笑ってしまう。


笑いながら、お母さんは言い聞かせるように言った。


「ほーら、食べたらもう寝る!この調子なら、ちゃんと寝てれば明日には治るだろうし」


「はーい」


「香乃ちゃんたちに、ちゃんとお礼言いなよ?」


「わーかってるってー」


ちょっと心配しすぎじゃない?


お礼なんて、いくら言っても足りないくらいだよ。ちゃんと言うに決まってる。


「ん、ならいいけど。じゃあね。ちゃんと寝なよ」


「ちゃんと寝るよ」


明日、香乃と奈保くんにお礼言わなきゃだし。


「じゃ、おやすみ~」


そう言って出ていったお母さんをベッドの上から見送ったあと、私は大人しく眠りについた。


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