弟くんの逆転
*
「おはよー」
「あ、梓。おはよう。ちゃんと復活したんだね」
「心配かけてごめんね、香乃」
よかったよかった、と笑う香乃に釣られて、私も笑顔が溢れる。
「ま、私は大丈夫だと思ってたけどさー。奈保がめちゃくちゃ心配してたからさ、アイツ安心させるためにも、元気な顔見せてやってよ」
「………そうだよね、奈保くんにも心配かけちゃったよね……」
「ま、元はといえばアイツが移したんだけどね。なんか移ることでもしたの?」
「まっ、まさか!」
「でもきのう、“あんなこと”なんて言ってたじゃん。なにあったの?あやしー」
ダメだ、この野次馬香乃め。
「別に、香乃が思ってるようなことはないよ」
「へー?梓は、私がどんなこと考えてるって思ってるの?」


