女嫌いのイジワル上司を攻略します!



荷物をある程度まとめてから、フロントへ行くと、スーツでカッチリ身を固めた倉西さんが座っていて、本当にカッコイイなと見とれてしまった。



私ももちろんスーツに着替えてはいるけれど、きっとそんなに普段のオフィスカジュアルな服装とは変わらず至って普通だろうな。



それにしても、倉西さんはどこで見てもダントツにカッコイイ。
どこにいても絵になるし、どんな仕草をしても様になる。



いいなぁ。容姿が素敵って本当に羨ましい。



なんて思っていると、携帯を見ていた倉西さんが視線を感じたように私に目を向けて、ふと何かに気がついたような顔をして寄ってきた。




「お前もスーツ来たらなかなか大人びて見えるもんだな」



そんな予想外の一言を添えて、私の先をスタスタと歩いていく。




いやいやいや!!
だから、人にアメを与えたあとに何も無かったかのようにするのやめてって!!



そんな言葉が彼に通じる訳もなく。



私はただただ倉西さんの背中に一生懸命ついて行くことしかできなかった。


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