女嫌いのイジワル上司を攻略します!
取り引き先の方との食事は京都の有名な料亭で行われた。
「毎度毎度本当にありがとうございます。
実は京都出張と聞けば、この食事を期待せずにはいられなくて、毎回胸を弾ませてしまいます」
「いやいや、もう倉西くんが毎回我が社のコンセプトに合った優秀なプレゼンしてくれはるからこの位は当然や」
「コンセプトのご説明がいつも的確ですので、こちらも検討しやすいです。
それにまだ今回のプレゼンはさせて頂いてないですよ?」
「まぁ確かにまだ聞いてへんけど、倉西くんっていうだけで結果はもう見えてるみたいなもんやろ」
隣で地酒を酌み交わしながら、談笑している倉西さんと取引先のお偉いさん。
さすが、営業部のエース。
言葉遣いから話の内容まで私が聞くに完璧。
「ほんま、倉西さんって完璧なんどすなぁ。
見る度に洗練されて素敵です〜」
お酒のせいか、倉西さんを前にしてか顔を赤くした取引先の若い女性がうっとりとした目で倉西さんを見ている。
それに気がついているであろう倉西さんはなんとなく顔を緩ませているようにも見える。