女嫌いのイジワル上司を攻略します!
とりあえず謝罪しようと思って出た言葉は倉西さんの言葉に掻き消された。
えっ!なんで知ってるの!
パンフレット忘れたこと。
そう思って倉西さんを見ると、『忘れてんのなんてとっくに見抜いてるよ』と言いたげな表情でこちらを見てきた。
恐るべし!倉西 潤。
そこからマンションを見せてもらったけれど、本当に素敵なマンションだった。
ここにうちのインテリアが置かれたら、きっとオシャレな部屋にでき上がる。
今ウチがプレゼンで売り出しているのは帰ってきたくなる癒させる空間として、白とベージュをベースにしたインテリアだけど、
こんなに素敵な部屋なら、どんなインテリアでもきっと素晴らしい部屋になる。
もしかすると、色んなタイプの部屋を作って売り出すのもいいかもしれない。
なんて新人の意見が通らないと思うけど。
実際に採寸させてもらって、また詳しいインテリアは東京の本社の方で話合わせてもらうということで、現地で解散になった。
長谷川さんはまた懲りずに夕食を一緒に食べようと倉西さんにアタックしていたけど、倉西さんは上手く誤魔化して逃げていた。
ほんと、女性が嫌いって言う割に扱いに慣れてるんだよなぁ。
なんて不思議に思いながらタクシーに乗った。
そして、ホテルに着いて部屋に入ろうとする倉西さんを呼び止めて
「パンフレット、すみませんでした」
と謝ると
「別にいいよ。あってもなくてもいいものだったし。
まぁ、あれは明日俺が朝イチで届けるから。」