女嫌いのイジワル上司を攻略します!



私が不安と楽しみな気持ちで葛藤していると、菊名さんが笑顔で話し始めた。



「倉西くん。本当に心配してた」


「そうなんですか...。
本当に申し訳ないです。」



心配させてしまったことに対しての罪悪感がぐっと押し寄せた。
自分が大事なプレゼンをする前に部下が倒れたらかなりの迷惑がかかることは私でも分かる事だ。
本当に申し訳なかったな...


そう思いながら、少し落ち込みモードに陥っていると、ふふふと菊名さんは私の肩にぽんと手を置いた。



「そんな心配しなくて大丈夫!
倉西くんが小夏ちゃんのこと、本当に可愛がってるの知っててちょっとからかってるだけだから!

ほんとに営業一課みんな、『マコ』なんて呼んでる倉西くんみてめちゃくちゃ驚いたの。

あのクールで女嫌いって有名な倉西くんが!?ってね?
小夏ちゃんに相当愛着が湧いてるみたい」



そんなことを言って笑う菊名さんになんてお答えすればいいのかイマイチ分からない。


嫌味っぽくなく言ってくれるから、特に彼女としての牽制って訳じゃなさそうだし。
だからといって、自分の彼氏が私みたいなお子ちゃまを可愛がってることにいい気分はしてないはず。

さっきの『クールで女嫌いって有名』って言うのも、もしかすると私に恋愛対象じゃないってことを伝えてる?
にしては全然嫌味っぽい言い方じゃなかったし、第一、菊名さんがそんなことを言うような性格には見えない。





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