女嫌いのイジワル上司を攻略します!
場の空気というのは恐ろしいもので、プレゼンが近づく度に会場は緊張に包まれていく。
そんな雰囲気に完全に飲み込まれてしまった私はガチガチに緊張していた。
「おい。お前マジで大丈夫か?
俺、パワーポイントのタイミングがずれる予感しかしねぇんだけど。」
「ダイジョウブデス」
「いや、片言なってるし。
まぁいいや。失敗してもなんとかする。
お前はとりあえず、マウス、カチカチ、クリックしとけ」
はぁー。なんでこんな日にこんな重要な仕事なんだろう...
緊張して手が震える。
しばらくして、プレゼンの順番のくじを倉西さんが引きに行った。
こういうのって最後がいいって言うけど、
これで倉西さんがクジ運まで持ってたらちょっと気持ち悪いぐらい出来すぎてるから、きっと最後にはならないだろうな〜
なんてぼんやり思ってると、倉西さんが無表情ながらも私には上機嫌と分かる顔で帰ってきた。
「最後だった。これでお前もちょっとは落ち着けるだろ」
ゲ、キモチワル。
やっぱり倉西さんはただ者じゃない。
なんて思ってると、おでこをピンっと撥ねられて、「ダダ漏れ」と突っ込まれた。