異世界平和はどうやら私の体重がカギのようです~転生王女のゆるゆる減量計画!~
頭の中で、必死に電卓を弾く。
「……駄目だ。一番浅いところでも口はもちろん、たぶん鼻の穴も水没しちゃう……。あ、でもつま先立ちでいれば、鼻呼吸はなんとか確保できる……?」
ああでもない、こうでもないとぶつぶつつぶやきながら考えを巡らせる。
「マリーナ、 考えごとは後だ! 今は水中訓練に集中!」
「は、はい」
いつ になく厳しいライの叱責に少し驚きつつ、口を閉じる。
「まずは軽く泳いで体を慣らしてから、ウエストシェイプと、腿上げで下半身の筋力強化だ」
……軽く泳いで、ねぇ。
自ずと目が、泳ぐ。手は不自然にもじもじと、前で擦り合わせる。
「マリーナどうした?」
「へ、へへっ。ライ、軽くは泳げない、かな? むしろいきなり泳いだら、死んじゃう? だって水深も、深いし? へへっ?」
人は気まずいとき、なぜか言葉が疑問形になるらしい。もちろん、愛想笑いは標準装備だ。
「ヒッ!?」