異世界平和はどうやら私の体重がカギのようです~転生王女のゆるゆる減量計画!~
私は先に頼んだハンバーグが運ばれるのを心待ちにしながら、手持ち無沙汰にポテトをつまんだ。
「あ、もちろんオムライスもおかわりだからね!」
アイーダがなにか言いたそうにも見えたけど、予想外においしいポテトに、私は目も口も釘づけになった。
そのままぱくぱく、もぐもぐ、お腹がはち切れそうになるまで食べに食べ、私は朝食を終えた。
「あ〜、おいしかった〜。お腹いっぱい〜」
「姫様、毎回のことですが、よくもこれだけ食べられるものです」
アイーダが、うず高く積み上がる皿を横目に見て、ため息を ついた。
「アイーダ、今日はいつもよりひと皿少ないよ? 今日はね、おいしすぎちゃったから、いつもよりひと皿少なくっても満足しちゃったの」
「……さようですか」
私はてーん、てーん、と満腹のお腹を叩きながら、とても満たされた思いで食後の紅茶をすする。