異世界平和はどうやら私の体重がカギのようです~転生王女のゆるゆる減量計画!~
でもアイーダはいないし……。ちなみに現在、アイーダは王宮内で業務をしており、私とライの運動には同行していなかった。
……仕方ない、我慢っきゃない! 涙をのんで、唇を噛みしめた。
「マリーナ、さっきから歩みがおかしいようだが、どこか痛めたのか?」
すると並走するライが、目ざとく私の不自然な挙動に気づいたようで、こんなふうに聞いてきた。
ビクンと肩が揺れ、目が泳ぐ。
「な、なんでもないです!」
これは言えない。というよりも、言えるわけがない。
「……」
私はスッパリ否定してみせたのに、ライは無言のまま答えない。なにも言われずとも、いや、言われないからこそ、納得していない気配がヒシヒシと伝わってきた。
でもでも、こんなのライに言えないよぉ。内心で、泣く。
しかもいよいよ痛みもマックスで、本気で涙が出そうだった。
するとライはなにを思ったか、ウォーキング開始からすっかり定位置になっていた私の隣から、一歩うしろに後退した。