異世界平和はどうやら私の体重がカギのようです~転生王女のゆるゆる減量計画!~
ガチムチマッチョの本領を見せつけられて、鼻息こそ意識的に抑えられても、興奮と胸の高鳴りはしばらく落ち着きそうになかった。
「マリーナ、部屋に運ぶ! 場所は?」
……あぁ。それにしたって、ガチムチマッチョの揺り籠はなんて極楽なんだろう。
「二階の角です……」
私はライの腕に身を委ね、うっとりと夢心地で答えた。
「わかった」
ライはトントントンと、軽快に階段を上る。
包容力? ホールド感? とにかく、ライの抱っこは快適のひと言に尽きた。
そうして私が心地よくガチムチマッチョの揺り籠を満喫していれば、突然やわらかななにかにボフンと下ろされた。
……ん? や、やだ! いつの間に!?
気づいたときには、私はライによって慣れ親しんだ自室に運び込まれていた。
「マリーナ痛むのはどこだ?」
自室のソファはふかふかで快適だけど、弾力に富んで温かなライの抱っこの方が心地よかった。