異世界平和はどうやら私の体重がカギのようです~転生王女のゆるゆる減量計画!~


 丈は、膝がちょうど隠れるかどうか。ヒップの部分、そして太腿のワタリから裾まで、全体的にたっぷりと太さのある作り。裾口の部分にちょっとだけ絞りをきかせた形状は、ラクダの股引というよりはむしろ、股下だけをビヨーンと伸ばしたカボチャパンツに近いように思えた。
「ライ、私、こんなの初めて見たよ。……もしかしてこれって、他国からの輸入品?」
「よくわかったな。たしかにこれは、東方の国の品だ。その国には、弓術という大型の弓を的に射る一連の所作の美しさと完成度を競う運動競技があるのだ。これはその弓術競技をする女性らが、武道袴という武道着の下に着用する肌着だな」
 ライは淡々と答える。
「東方の国の、しかも限られた競技者が着用する品をひと晩で用意するの、大変だったんじゃ……?」
 受け取った荷袋の中には、ザッと見でも五枚は似たような肌着が入っていた。
 だけど枚数よりなにより、問題は私のサイズだ。
「なに、たいしたことはない。俺は騎士団長という役職柄、無駄に顔だけは広い。求めればすぐに、集めることができた」
 ライはなんでもないことのように言ってのけた。


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