異世界平和はどうやら私の体重がカギのようです~転生王女のゆるゆる減量計画!~


 色はチャーミングなベビーピンクで、手にした肌触りもお父さまが保温目的ではくごわごわのラクダのソレとは似ても似つかぬやわらかさだ。なにより、男性用の下着であればもれなく付いてくる前あきがない。かわりに、ウエストと裾部分にちょこんとリボンが付いていた。
 ……なにこれ、地味にかわいい。
「特製の裾よけ だ」
裾よけ? ならば肌着ということになるが、少なくとも私はこれまで、女性用でこんなズボン状の肌着は見たことがなかった。なにせテンプーラ王国は、ブワッサァッと裾が広がるドレスが標準装備のお国柄、一般的に女性はズボンというものをはかないのだ。
「吸湿、保湿に優れた絽麻素材を使用し、サラリとして素肌に優しい。擦れや、汗蒸れを防げるから、運動にはもってこいだそうだ。これならばマリーナの内腿の保護に最適だろう」
 ライの言葉を聞きながら、私は手の中のそれをひっくり返してみたり、伸ばしてみたり、宛がってみたりと見分した。


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