墜落的トキシック
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「花乃」
「ハル、ごめんね。待たせちゃった」
階段を下りて、昇降口に辿り着いた私に
すぐに気づいてひらひらと手を振るハル。
ハルの生まれつき色素の薄い髪と瞳は、夕日の茜色を吸い込んで柔らかに煌めいていて。
すう、と通った鼻筋と長い睫毛が光を受けとめて、きめ細やかな肌の上に影をおとしている。
綺麗だ。
幼なじみで昔からよく知っていても、そう思うくらい。
絵になるなあ、と見惚れながら、たたっと駆け寄った。
「大丈夫。俺も、先生に頼まれた用事がさっき終わったところだったか────……っ、」
不自然に言葉尻が途切れる。
不思議に思ってハルを見上げると、彼は近づいた私に瞠目していた。
表情から柔らかさが消えて強張っている。
そして何かを見透かすように、すう、と目を細めて、呟く。
「……佐和」
「……?」
ハルの声が上手く聞き取れなくて、首を傾げた。
そんな私に、今度ははっきりと。
「プール掃除、だっけ。一人でって言ってなかった?」
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「花乃」
「ハル、ごめんね。待たせちゃった」
階段を下りて、昇降口に辿り着いた私に
すぐに気づいてひらひらと手を振るハル。
ハルの生まれつき色素の薄い髪と瞳は、夕日の茜色を吸い込んで柔らかに煌めいていて。
すう、と通った鼻筋と長い睫毛が光を受けとめて、きめ細やかな肌の上に影をおとしている。
綺麗だ。
幼なじみで昔からよく知っていても、そう思うくらい。
絵になるなあ、と見惚れながら、たたっと駆け寄った。
「大丈夫。俺も、先生に頼まれた用事がさっき終わったところだったか────……っ、」
不自然に言葉尻が途切れる。
不思議に思ってハルを見上げると、彼は近づいた私に瞠目していた。
表情から柔らかさが消えて強張っている。
そして何かを見透かすように、すう、と目を細めて、呟く。
「……佐和」
「……?」
ハルの声が上手く聞き取れなくて、首を傾げた。
そんな私に、今度ははっきりと。
「プール掃除、だっけ。一人でって言ってなかった?」