墜落的トキシック
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暑くて茹だりそうな体育館に詰め込まれて、校長先生の長い話を右から左へ流すこと十数分。

校長先生って、定型句だけでどうしてあんなに長くしゃべれるのだろう。


そんなことを考えているうちに終業式も無事に終わり、教室に戻ると荷物をまとめて。
今日はまた一段と暑いなあ、と思いながら、帰るべく教室を出ようとすると。



「久住さん」




後ろから可愛らしい声に呼び止められて、軽く息をついた。

捕まったか、と思いながら振り向く。




「……北村さん」



やっぱり予想通り。
おまけみたいにお友達1号2号3号────もとい森川さんたちもくっついている。



「ちょっといい?」



こてん、と首を傾げた北村さんに頷く。

もちろん面倒だけど、面倒ごとはさっさと片付けておいたほうがいいというのが私の持論だ。



ちなみに今朝の星座占いは7位だった。微妙な順位だけど、ワンポイントアドバイスには『後回しは禁物』とあったから。



北村さんたちに連れられるがままに、たどり着いたのは体育館倉庫の前。
人気が少ないから話がしやすいってことらしい。



「単刀直入に聞くけど、久住さんって侑吏の何?」

「何、って」



何なんだろう。
改めて聞かれるとよくわからない。


……でも。




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