墜落的トキシック
これだけ笑い転げていても、顔は整ったままだからさすが美人は違う。
─────まあ、北村さんとまではいかないけれど。
「花乃と佐和くんって相性悪いんだか、良いんだか」
「良くはない!」
「そうかなあ。見てる分には楽しそうだけどな〜」
私の隣の佐和くんの席を見つめながら、麻美は独り言のように呟いた。
ちなみに現在、佐和くんは隣にはいない。
昼休みが始まるやいなや、教室を出ていったから食堂で昼食をとっているのかも。
……いや、佐和くんのことだから、逢引かもしれない。
想像して顔をしかめていると、麻美はくすくすと笑いながら。
「せっかくだから、仲良くすればいいのにー」
「佐和くんは絶対無理」
即答しつつ、
頭の中に浮かんだのは朝投げかけられた佐和くんの台詞。
『仁科と別れるまで一人もいなかったらしいじゃん? お友達』
事実だ。
どうでもいいけど、事実。
「ねえ」
「んー?」
きょとんと首を傾げた麻美に問う。
「麻美はあのとき、どうして私に声をかけたの?」