墜落的トキシック
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二重の意味であの日は忘れられない日として強く記憶に残っている。
ハルと別れた日。
そして、麻美と出逢った日。
『別れよう』
別れの方は突然だった。
何度考えても、やっぱり前触れなんかなかったと思う。
終業式が終わって、その帰り道。
冗談でも囁くかのような口調で終わりは告げられた。
タチの悪い嘘か
空耳か
そんなことを考えているうちは、まだ落ち着いていられた。
でも、何度確かめてもハルの意思は変わらなくて、じわじわと現実を突きつけられて。
“ ハルに拒絶された ”
理解した瞬間、頭の中でなにかが弾けた。
ホワイトアウトして何も考えられなくなって、何も考えられないのに涙だけが嘘みたいに零れていく。止まらない。
思い返せば、あの日だけだ。
ハルのことを置いてきぼりにしたのは。
一人その場から逃げるように走った。
無意識のうちに学校に戻ってきていて、そのまま無意識に足は屋上へ向かっていた。