【短完】甘い甘いチョコレートに、長年の想いを乗せて
やっぱりこの人はそういう思考にいっちゃうんだね。昔からそうだった。自分の気持ちを押し殺してまで人の幸せを願ってしまえる人だから。

だから、私が幸せにしたいと思った。それなのに飛鷹に気を使わせて。何故気が付かなかった。彼がそういう人だと知っていたというのに。

恋愛相談なんてしたら、応援してくれるに決まっているじゃない。

顔を掴んでいるから首を動かすことは出来ないだろうがその分、目線は動いている。私と視線は合わない。

ゆらゆらゆらゆら、揺れている。瞳の奥が動揺しているように。チリチリチリチリ、動いている。

……さすがに目を掴むなんて恐ろしいこと出来ないから私を移して欲しくてもう1回伝える。

『私、飛鷹が好き。どこがって聞かれたら沢山あげられる程に好き。

……全部全部全部全部、大好きだよ。』
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