【短完】甘い甘いチョコレートに、長年の想いを乗せて
飛鷹の目から、涙が零れた。綺麗な雫が頬に滑り落ちていく。

ああ、やっと映るとが出来た。


「……ほんとに?」

『ホントだよ。まだ疑うの?』

「俺の夢じゃない?」

『夢だったらやだなぁ。そしたら起きて私がもう1回伝えるね。』

「澪。」

『なぁに?』

飛鷹の腕が私の腰に回る。だから私も頬に当てていた手を首の後ろへと回した。

グイ、と飛鷹が私の腰を自分の方へと近づける。

「叶わねぇと思ってた。」

『うん。』

「伝える前に終わるのかなって。伝えられないなって。」

『うん。』

「諦めた方が楽だって何回も思って、それでも諦められなかった。」

『うん…』

首から背中へと手を滑らせる。

「すげぇ、好きなの。」

私の肩が温かく湿っていく。君が生きている証の温度。

『……私もだよ。』

私の瞳からも涙が零れ落ちる。そんなにも思ってくれているなんて知らなかった。

そっと、私を話した飛鷹が笑った。少し目は赤いけれど、見てきた中でいちばん綺麗な笑顔だった。

「澪。」

『なぁに。』

「遅くなってごめん。先に言わせてごめん。」

『いいよ。』

「俺、澪がすげぇ好き。全部好き。だから。」

『うん。』

「だから、俺と付き合ってください。」

『喜んで。』
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