スパークリング・ハニー
「ほ、ほんとにいいの?邪魔じゃない?」
だって今、れっきとした部活中なのに。
「別にいいよー。そりゃあ、下心丸出しの女どもは断固お断りだけど、光莉はきゃあきゃあ騒いだりしないでしょ」
下心、私にはないと言いきれるかどうかはかなり……かなり微妙なところだと思う。
“きゃあきゃあ騒ぐ下心丸出しの女ども” を思い出したのか、げんなりした表情のこもりんに苦笑していると。
「せっかくだからこの特等席使っていーよ」
「ええっ、これってハッチ先生専用じゃないの?」
八田先生、サッカー部の顧問の先生。
「うん」
「だめじゃん!怒られるよ!?」
「今、いないから大丈夫ー」
「そのうち帰ってくるでしょ……?」
「いーのいーの、気にしないで」
促されるままに、椅子にすとんと腰をおろす。
ハッチ先生ごめんなさい、それからしばらく帰ってきませんように。
「こもりんは?」
「私は隣で立ってこれ書いてるから。今日は記録係なの」
バインダーをひらひらと振って見せてくれる。