無気力なキミの独占欲が甘々すぎる。



怒りが収まりきっていないのを表すように、地面に足をドンドン思いっきりつけながら大股で走る。


「なんなの……ほんとに……っ」



視界が涙で揺れているのなんて、気のせい。


いろんな感情が混ざりに混ざって、自分を見失いそうになる。


無理やり自分の手で目元をこすりながら家へと向かった。



バカみたいにキレているわたしはどこまでも子供。



感情が高ぶって、頭にカーッと血がのぼるくらい興奮状態の中、勢い任せに身体を動かしたせいで、家の前に着いた頃には呼吸が荒々しくなっていた。



これはダメだ……。

いったん自分を落ち着かせて、頭を冷やさないと。


そう思いながら、家の扉の前に来た時。



「あ、やっと帰ってきたー。おかえり」



人の家の扉の前に呑気に座って、手を振っている。



「いやー、メッセージ既読無視されるから家まで押しかけてきちゃった」

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