無気力なキミの独占欲が甘々すぎる。
と、ということは……この人も佑都先輩絡みでわたしを探してる?
ま、まさかとは思うけど、あの怖い女の先輩たちみたいにどっか連れて行かれたりしないよね…!?
も、もしかしてこの人、佑都先輩に気があるとか…!?
え、それでわたしのこと探し出して、懲らしめてやろうとか考えてないよね…!?
ちょっとまってよ、佑都先輩って男の人にも好かれてるの…!?
さまざまな妄想がわたしの頭の中で駆けめぐる。
こ、ここは知らんぷりしておいたほうが身のためかもしれない。
「あっ、えっと、冬花ちゃんならもう帰りました……よ?」
自分で自分の名前を言うのにめちゃくちゃ違和感を感じてるけど、今はそんなことどうでもいい。
とりあえずこの人を早くここから追い出さないと。
「へー、帰ったのかあ。残念だなあ会ってみたかったのに。佑都になんて言えばいいかなあ」
佑都先輩の名前を聞いてドキリとした。
や、やっぱり佑都先輩が絡んでいるんだ。