無気力なキミの独占欲が甘々すぎる。



というか……。

さっきから自然と会話してるけど、この先輩っていったい何者なの?


佑都先輩の知り合いみたいだけど……。


思ったことをそのまま聞いてみると、
少しあわてた様子を見せながら。



「あー、ごめんごめん!自己紹介してなかったね。俺は白坂洸ね。佑都と同じクラスで、佑都の幼なじみなんだー」



「は、はぁ…。それでその幼なじみさんがわたしになんの用ですか?」


「えー、つれない呼び方だなー。せめて名前で呼んでよ」


「……じゃあ、白坂先輩がわたしに何の用ですか…!」


この人、佑都先輩と似ている話し方をするから、少しイラっとして口調が強くなってしまった。



「わお、怒らせるとこわいね。じゃあ、手短に用件だけいうと、今から冬花ちゃんは暇ですか?」


「はい?」


「うん、そっか。暇だよね。じゃあ俺について来てくれるかな?」


いや、ちょっとまって…!
わたしまだ何も返事してないんですけど!?

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