無気力なキミの独占欲が甘々すぎる。



やっぱりこんな格好恥ずかしくて耐えられない…!



逃げ出そうとしたのに、わたしの行動を先に読んだ夏向が、逃がさないといわんばかりの瞳をして、私の身体をベッドに押し倒した。




「ねー、こんな肩と脚出して寒くないの?」



上に覆いかぶさって、そんなことを聞きながら、
わたしの首筋を指でそっとなぞってくる。



「……やっ、ダメ……っ」



夏向の指の動きにゾクッとして、声が抑えられない。



「声抑えなくていいよ。
好きなだけ甘い声で鳴いてくれれば」


「っ……!」



すると、夏向の指先がわたしの背中に回って、背中のファスナーをジーッと下される音がした。



「ちょっ、な、何するの……!」


「何って、誘ってきたのそっちじゃん」


「や、こ、これは……っ、とにかく脱がさないで!」


「脱がすつもりないけど」


「……へ?」


「脱がすのもったいないから、
このまましてみるのもありだよね」


「っ!?」

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