無気力なキミの独占欲が甘々すぎる。
「……うわ、何その格好」
上から下までジッと見たあと、不機嫌そうな声が聞こえた。
や、やっぱりわたしなんかが調子に乗ってこんな格好をしたことで気分を害したのかもしれない。
あわてて、自分の腕で身体を隠そうとしたら。
夏向は驚きの顔から一変し、余裕そうにフッと笑いながら。
「隠しちゃダメだよ、ちゃんと見せて」
「や……、む、無理……っ」
「こんなエロいサンタ見たことない」
「うっ……」
「ふつうに欲情した」
「えっ……!?」
とんでもないワードが聞こえて、声をあげてしまった。
そして、相変わらずたのしそうな表情をしながら、
わたしの唇にトンッと人差し指をあてて。
「ねー、サンタさん。
いい子にしてた俺にプレゼントないの?」
ワンピースのヒラヒラした裾を引っ張りながら、甘い声でおねだりしてくる。
「やっ、ぅ……」