無気力なキミの独占欲が甘々すぎる。
むしろ、彼女になんてなりたくないと思っていた。
だって、そんな関係になってしまえば、遅かれ早かれ、いつか終わりがくると思ったから。
それだったら、彼女なんて特別な存在を求めなくても、夏向がわたしを求めてくれればそれでいいと思ってしまった。
この、単純でかつ甘い考えが、のちに自分の気持ちをもどかしくさせるなんて、気づけるわけもない。
夏向と2人で会ったときは、そんな盛り上がるような会話はしない。
他愛もない会話ばかり。
たまにお互い何も話さず、夜空を見上げるだけの時もあった。
けれど、会話がなくても息苦しさは感じず、不思議と落ち着いた。