無気力なキミの独占欲が甘々すぎる。



「今回はほんとだし……」


「ほー?じゃあ、その話昼休みにでも聞かせてよ。もうすぐホームルーム始まるし」


「う、うん。わかった」


こうして、チャイムが鳴りホームルームが始まった。


そして1時間目の授業が始まり、そこから午前の授業中は昼休みに樹里になんと話そうかと考えるばかり。



夏向との関係を終わりにする……。



というか、わたしが他の人と付き合うのを知ったら、夏向がどんな反応をするか試したくなったから、それで佑都先輩と軽率にも付き合うことになってしまったことを。


あっという間に午前の授業が終わり、お昼休みになった今、それを樹里に話すと。



「ふーん、冬花にしては意外な選択とったね」


もっと嫌味を言われるかと思えば、あっさりしたリアクション。


わたしの話を聞きながら、さっきランチのメニューで頼んだばかりのオムライスを口に運んでいる樹里。


ちなみに、今わたしたちは混み時のお昼のランチルームでご飯を食べている。

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