無気力なキミの独占欲が甘々すぎる。
いつもは教室で食べるのがほとんどだけれど、樹里がいきなりオムライスを食べたいと言い出したので、仕方なくランチルームでお昼を食べることになった。
今日はお弁当を持ってきていなかったので、ちょうどよかった。
ランチルームはお昼時は混んでいるので、席を確保するだけでも大変なのに、たまたま空席があったおかげで、樹里と隣同士なんとか座ることができた。
ちなみにわたしが頼んだメニューはミートソースパスタ。
ランチルームは人が多くて騒がしいし、いろんな会話が飛び交っている。
「んで、その黒瀬先輩の彼女になってどうなの?なんか変わった?」
「と、特に何も……」
佑都先輩に半ば脅されて付き合うことになってから特に何も進展はない。
わたしから会いに行くことも、佑都先輩から会いに来ることもない。
なんだこの冷めた倦怠期カップルみたいなのは。