転生王女のまったりのんびり!?異世界レシピ
「私、諦めていたの……ずっと。以前、話したことがあったでしょう? 皇妃として役を果たしても、どうせ誰も認めてくれないのだからって」
「認めないのは、陛下もですか」
「ええ。私を皇妃の地位にとどめておくのは、特に落ち度がないからよ。病弱とは言われていたけれど、大切な行事に穴をあけたことはありませんからね。それに、後継ぎを産んだことで、皇妃としての義務も果たしたわ」
皇妃はそう言うけれど、国が滅びた後、彼女の影響力はどんどん小さくなっていって、今では他の妃の陰に埋もれてしまっている。
彼女が唯一他の妃達の上に立っているのは、皇妃という地位につき、唯一『ヴァルツァー』の姓を名乗れる存在だということだけ。
「人とも会わず、宮にこもって。だけど、あなたが来てから変わったの」
幼い頃の思い出。
今では、顔もおぼろげになってしまっているけれど、仲良く過ごした親友。
リヒャルトが満月宮に戻る回数が増えたから、信頼できる相手がすぐ側にいる。それがどれほど心を慰めたのかと、彼女は語った。
「だからね、自分の立場を考えて、これ以上うつむいていられないとも思ったの。夫の愛は得られなくとも、誰かの信頼は得られるかもしれないでしょう? それは、私がここに引きこもっていたら叶うはずのないことだから」
リゾルデ豊穣祭に向けて、積極的に動き始めた。だけどそんな中、毒物が盛られた。
もし、毒物に気づくのが遅れたら、彼女は命を落としていたかもしれない。
「認めないのは、陛下もですか」
「ええ。私を皇妃の地位にとどめておくのは、特に落ち度がないからよ。病弱とは言われていたけれど、大切な行事に穴をあけたことはありませんからね。それに、後継ぎを産んだことで、皇妃としての義務も果たしたわ」
皇妃はそう言うけれど、国が滅びた後、彼女の影響力はどんどん小さくなっていって、今では他の妃の陰に埋もれてしまっている。
彼女が唯一他の妃達の上に立っているのは、皇妃という地位につき、唯一『ヴァルツァー』の姓を名乗れる存在だということだけ。
「人とも会わず、宮にこもって。だけど、あなたが来てから変わったの」
幼い頃の思い出。
今では、顔もおぼろげになってしまっているけれど、仲良く過ごした親友。
リヒャルトが満月宮に戻る回数が増えたから、信頼できる相手がすぐ側にいる。それがどれほど心を慰めたのかと、彼女は語った。
「だからね、自分の立場を考えて、これ以上うつむいていられないとも思ったの。夫の愛は得られなくとも、誰かの信頼は得られるかもしれないでしょう? それは、私がここに引きこもっていたら叶うはずのないことだから」
リゾルデ豊穣祭に向けて、積極的に動き始めた。だけどそんな中、毒物が盛られた。
もし、毒物に気づくのが遅れたら、彼女は命を落としていたかもしれない。