転生王女のまったりのんびり!?異世界レシピ
これは、皇妃以外の妃が認められておらず、正妻としてではなく愛人として扱われていた時代の名残なのだそうだ。
また、『陛下』という呼称で呼ばれるのも皇妃だけ。妃達は、名前に妃殿下、もしくは名前に何番目の妃であるのかという序列に妃殿下を足した形で呼ばれることになる。
(……でも、皇帝が一番大切にしているのはティアンネ妃だものね)
ちらり、とティアンネ妃の方に目をやった。
彼女のことは、どうしたって気になってしまう。彼女は、元はトロネディア王国の王女だった。ヴィオラの祖国である、イローウェン王国とは昨年戦になったいわば旧敵国だ。
そして、皇帝に対して彼女からの「イローウェン王族を人質として預かった方がいい」という進言が、ヴィオラがここに来る大きな理由となったそうだ。
ティアンネ妃は、皇帝の一番のお気に入りということもあって、とても美しい女性だった。目鼻立ちがくっきりしていて、ちょっときつそうな派手なタイプの美女だ。四十代半ば、五十近いはずだけれど、実年齢より二十歳近く若く見える。
(肖像画と全然変わらないし……美魔女って感じ)
それから三妃以下の妃達。さらに、リヒャルトをはじめとして、それぞれの妃が産んだ子供達がそれぞれの席に座り、皇帝からの合図を待っていた。
そして、皇帝が短い挨拶を終え、グラスを手に取った。
「今日、この時間を楽しんでほしい――乾杯!」
乾杯、と皇帝の言葉に合わせるようにグラスを持ち上げ口をつける。
また、『陛下』という呼称で呼ばれるのも皇妃だけ。妃達は、名前に妃殿下、もしくは名前に何番目の妃であるのかという序列に妃殿下を足した形で呼ばれることになる。
(……でも、皇帝が一番大切にしているのはティアンネ妃だものね)
ちらり、とティアンネ妃の方に目をやった。
彼女のことは、どうしたって気になってしまう。彼女は、元はトロネディア王国の王女だった。ヴィオラの祖国である、イローウェン王国とは昨年戦になったいわば旧敵国だ。
そして、皇帝に対して彼女からの「イローウェン王族を人質として預かった方がいい」という進言が、ヴィオラがここに来る大きな理由となったそうだ。
ティアンネ妃は、皇帝の一番のお気に入りということもあって、とても美しい女性だった。目鼻立ちがくっきりしていて、ちょっときつそうな派手なタイプの美女だ。四十代半ば、五十近いはずだけれど、実年齢より二十歳近く若く見える。
(肖像画と全然変わらないし……美魔女って感じ)
それから三妃以下の妃達。さらに、リヒャルトをはじめとして、それぞれの妃が産んだ子供達がそれぞれの席に座り、皇帝からの合図を待っていた。
そして、皇帝が短い挨拶を終え、グラスを手に取った。
「今日、この時間を楽しんでほしい――乾杯!」
乾杯、と皇帝の言葉に合わせるようにグラスを持ち上げ口をつける。