転生王女のまったりのんびり!?異世界レシピ
「ですから、ヴィオラ様に一生お仕えするんですよ。私を必要としてくださったから」

「お嫁に行っても、時々会いに来てね?」

「お嫁に行っても、お勤めは続けますとも」

 それは、遠い未来の約束かもしれない。

 けれど、この国にいる間、ニイファがいてくれるのなら、ヴィオラにはそれで十分だった。

 

 ◇ ◇ ◇

 

 翌日になって、ヴィオラのところにも皇宮内の噂話が聞こえてきた。

 昨日、晩餐会に出席した人のうち、大多数が体調不良に悩まされているそうだ。

(……私が元気なのは、二口しか飲んでいないからだもんね)

 ヴィオラはぴんぴんとしているけれど、それは一口目でおかしいと思い、二口目で味を確認して以降はポタージュには手をつけなかったからだ。

 昨日の靴擦れが痛いので、今日は踵のないサボと呼ばれる形の靴を履いている。数日中には靴擦れを起こした場所も、治ってくるだろう。

「……ヴィオラ様、リヒャルト殿下がお見えになっています」

「リヒャルト殿下が?」

 ニイファが呼びに来て、ヴィオラは混乱した。リヒャルトがヴィオラに何の用だろう。

 人と会うための部屋は、自室とは別の場所に用意されている。

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